溜息の現場
あなたの家族でも同じようにするの?
溜息の現場 判断に迷ったり、どうすべきか困った時には一度立ち止まって、傷病者が自分の家族だったらどうするだろうと考える。傷病者の利益を第一に活動すればそれが最適解になる。お世話になった隊長や先輩方にそんな指導を受けてきました。 「目の前の人が自分の家族ならどうするかと考える」こんなことは救急隊だから […]
なんか…診察とかもういいかも
溜息の現場 119番通報の内容だけで現場が見えること、想像できることはけっこうあるものです。 「…通報は本人から」これだけで傷病者は少なくとも自身で電話を操作し、自身がいる場所を伝えることができる状態、意識はしっかりしているのだろうと想像できます。 「…肺炎の疑い、通報は往診の医師から」とか「…転倒 […]
記念日は忘れてしまっても…
溜息の現場 彼は救急隊にはもちろんのこと医療機関にも超有名人です。私たちには”常習者”と呼ばれ、周辺医療機関には”ブラック”と呼ばれています。ブラックとは… 出場指令 町がうっすらと明るくなり始めた早朝、消防署に出場指令が鳴り響きました。 「救急出場、○町○丁、○駅前交番に急病人、Aさん男性は気分が […]
点滴に毒を入れる病院なんです
溜息の現場 救急隊は様々なトラブルの真っ只中に飛び込んでいく仕事です。 喧嘩、傷害事件などトラブルの果てに怪我人が発生している現場、様々な社会的背景が要因となっている急病、いつもこのサイトで紹介しているとおりです。 そういった状況が予想される場合は、警察官を要請したり、他の隊と連携し複数隊で活動する […]
だって可哀そうじゃない
溜息の現場 地域防災の標語のひとつに「自助・共助・公助」と言う言葉がります。これは震災などの大規模災害に見舞われた際、まずは「自助」自分の身は自分で守り、次に「共助」地域の人と助け合い、最後に「公助」公の助けがあると言うものです。 順番がどうにもおかしい…そんなお話です。消防署に出場指令が鳴り響きま […]
サイレンを鳴らしてもらって大丈夫です
溜息の現場 サイレンを止めて駆け付けてくれないか、よくある要請者からの要望です。救急車は緊急車両であり、赤色回転灯とサイレンを鳴らすことで緊急車両の要件を満たします。サイレンを止めて駆け付けることはできないのです。 夜間の体制に入った消防署にいつものように出場指令が鳴り響きました。 「救急出場、○町 […]
家まで連れて帰ってくれ
溜息の現場 救急車は緊急事態の人を急いで医療機関に搬送するためにあります。でも中には、これまで溜息の現場で紹介してきたように、緊急性に疑問を感じるケースや、そもそも緊急だなんて思っていない人もいます。 今回紹介する男性の場合、緊急性うんぬんの問題など通り越していました。自ら救急車を呼ぶよう依頼したに […]