緊張性気胸

用語解説

緊張性気胸とは、肺から胸腔内に空気が漏れ出して胸腔内圧が高まり、肺や心臓を圧迫する状態です。緊急の治療が必要な疾患で、放置すると命に関わる可能性があります。

【処置】

 救急隊の処置では解放創の場合,胸壁開放創に対し,ビニール片の三辺固定で開放創を被い,胸腔内への空気流入を防ぐことが推奨されている。

【症状】

  • 胸痛
  • 息切れ
  • 速い呼吸
  • 心拍数の増加
  • 血圧低下
  • ショック
  • 患側の呼吸音の減弱または消失
  • 患側の打診音の過剰共鳴
  • 気管の健側への偏位 など

【診断】

胸部X線検査、胸部CT検査、病歴や病状の問診、 診察結果。

【治療】

  • 胸腔ドレナージによる胸腔内の空気を逃す処置

緊張性気胸は、事故などによって肺に穴が開くことで起こります。また、肺組織の炎症などにより肺胞が脆弱となった場合にも起こります。

参考 日本救急医学会

119番通報する前に1秒だけ考えてほしい、大切な人がすぐ近くで倒れていないだろうか?今、本当に救急車が必要だろうか?と。
すべては救命のために
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