社会死状態とは

用語解説

死亡を判断できるのは医師だけです。

社会死状態とは、医師の診断を必要とせず、誰もが明らかに亡くなっていると判断できる状態のことを指します。蘇生が不可能な状態を指し、救急隊は蘇生措置や医療機関への搬送を行いません。

社会死の要件

社会死の判断基準は地域のプロトコールで定められており、社会死の6要件や7要件など基準化されています。救急隊は基準以上の要件を満たした場合、社会死状態と判断します。次のようなものが判断の要件になります。

JCS300、痛みや刺激に全く反応がない
・呼吸が感じられない
・脈拍が感じられない
・心電図波形が心静止
・体温が異常に低く、冷たくなっている
死後硬直がある
・瞳孔が開いている
死斑がみられる
・首と胴体が繋がっていない
・腐乱している
・全身が炭化している

社会死と判断された場合

社会死と判断した場合には不搬送とし、医療機関に搬送することなく警察官に引き継ぎます。救急車は救命のための車両なので、社会死と判断されたご遺体は警察車両で警察署に搬送されます。

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