時事ネタ
10日朝、岐阜県下呂市の国道で、救急車が道路脇のガードパイプに衝突して炎上する事故があり、乗っていた医師や救急隊員など3人がけがをしました。
10日午前5時前、下呂市萩原町の国道41号線で、救急車が道路脇のガードパイプに衝突し炎上しました。
消防が駆けつけて火はおよそ1時間後に消し止められましたが、救急車1台が全焼しました。
また、救急車に乗っていたいずれも30代の医師と救急隊員の男性2人が足の骨折とみられるけがをしたほか、50代の看護師の女性が頭を打つけがをしました。
警察や消防によりますと、救急車は下呂市内の病院から転院する患者をおよそ50キロ離れた高山市内の病院に搬送したあと下呂市内の病院に戻る途中で、医師2人と救急隊員3人、看護師1人のあわせて6人が乗っていたということです。
現場はJR上呂駅から南へおよそ1キロほどの片側1車線の直線道路で、当時、積雪や路面の凍結などはなかったということです。
警察が事故の原因を調べています。
転院搬送後の帰署途上、救急車が交通事故を起こし炎上した。報道各社が内容を伝えていますが、この事案では100キロ以上運転していた、仮眠が取れず居眠り運転では?などと伝えています。
2022年の年末に東京でも救急車が横転し大破するほどの事故が起こり、追加の報道で隊員たちは17時間ほど休憩なく働いていたことが判明し大きく取り上げられるに至りました。
今回の事故にはこの時の東京の事故のような背景があるのでしょうか?仮にこの時と同じように、朝から運転し続け、走行距離が数百キロに及んでいた。そんな背景が出てきてしまったのなら、事故は運転手の責任だけで済まされるのでしょうか?
さらにこのニュースで気になってしまうのは、下呂市内の病院に戻る途中の事故との内容です。救急車で医師や看護師を送っていく、この時、そもそも医師や看護師が救急車に乗っている根拠はあるのでしょうか。
救急車は帰署途上で再度無線で呼び出され出場することがある訳で、医師や看護師の送りは原則禁止としている消防本部はあります。(参考・日南市消防本部、救急車による転院搬送ガイドライン)原則なので例外はあるし、深夜であるなど様々な事情もあるでしょうが、今後、怪我をした医師や看護師への補償などの問題も発生するでしょう。現場が勝手にやっていたことなんて理論にならないと良いのだけれど…。
119番通報する前に1秒だけ考えてほしい、 大切な人がすぐ近くで倒れていないだろうか?今、本当に救急車が必要だろうか?と。
すべては救命のために
この記事に対するご意見・ご感想をお待ちしています。twitterなどSNSでのコメントを頂けると嬉しいです。