時事ネタ
年末年始の救急車、最大4時間待ちだった…いったいどうして?出動実態調査すると…イタズラや不要不急の通報も約1割 札幌市
■調査依頼内容 番組スタッフ(40代・札幌市在住) 「年末に救急車をお願いしたところ2時間以上かかりました。何があったのか調べて下さい」
去年の年末、番組スタッフが「大動脈乖離」を発症し、背中の激痛に耐えながら、救急車を要請。 しかし、到着まで2時間以上かかったといいます。いったい何が起きていたのでしょうか?
■年末年始の救急車 最大で4時間待ち…そのワケ
札幌市消防局救急需要担当係長 阿波俊也さん 「年末年始で救急出動が増え、最大で30人ぐらい待ってもらい搬送まで4時間かかるケースも」 なんと!年末年始は、最大で30人が救急車の到着を待ち、搬送まで2時間どころか4時間を超えるケースもあったといいます。
札幌市消防局救急需要担当係長 阿波俊也さん 「年末年始のインフルエンザの流行が重なり、発熱で動けないなどの要請が増えたことが要因」 年末年始、札幌市ではインフルエンザが猛威を奮っており、12月23日からの1週間で、1医療機関あたり76.26人と過去最多を記録。 救急車の出動件数も12月としては、過去最多の1万1690件に上りました。 単純計算で、1隊あたり、一日14件の出動をしていたことになります。 1度出動したら、勤務が終わるまで戻ってこられない日も珍しくなかったということです。
(続く)
2025.2.21 TBS NEWS DIG より一部引用
昨年から今年にかけての年末年始、札幌市の救急車の運用がひっ迫し最大で30人待ちになったというニュース、その続報です。
政令都市で待機している救急車がゼロとなり、救急車待ちが30人いたと言うニュースはなかなか衝撃的でした。年々経験したことがないひっ迫を感じています、20キロ以上も先の心肺停止状態の傷病者の下に駆けつける苦悩は当サイトでも伝えていましたが、そもそも近くの隊でないとか遥かに遠方だなどの問題ではありません。
順番待ち…出せる救急車がゼロになっている時間が継続する。こんな時に車に跳ねられたら?大事な人が目の前で倒れたなら?皆さんならどうしますか?
この記事では「去年の年末、番組スタッフが「大動脈乖離」を発症し、背中の激痛に耐えながら、救急車を要請」救急車到着まで2時間かかった、どうなっていますか?→札幌市消防局、30人待ちで4時間かかることもありました。と記事内容は進んでいきます。大動脈解離は突然死する緊急の病態です。
札幌市消防局がこの問題を発信し報道されていることには好感を感じました。各地の消防本部が待機している救急隊がゼロになった、運用率が90%を超えているなど、ひっ迫する救急車の状況を発信するようになってきました。政令都市レベルでは発信しなければならない程に追い詰められているのかもしれない…と言い換えることもできるかもしれません。
閉鎖的な消防本部では、似たような事案を不都合な事実として積極的に公開しようとしないなんてこともあるのではないでしょうか?
記事では救急隊は1日平均で14件の出場に対応し一度出場したら勤務が終わるまで戻ってこられない日もあったとされています。これはつまり、24時間中ほぼ稼働していると言うことを意味しています。救急車待ちをしている人がいるのですから、病院に収容したと同時に次の出場を受ける訳で署に帰れられる訳がありません。再出場からの再出場、からのさらに再出場…朝になる。
札幌は政令都市ですからこの激務を交替なしでやっていることはないとは思うのですが、少なくとも私は今もこんな勤務を継続しています。1日で14件の出場が平均値とは殺人的な恐ろしい状況であると想像がついてしまいます。(14件21時間以上稼働し深夜の街で3名が信号待ちで寝落ちした事案の話)令和の今も全く交代なし、24時間をやり切ることが日常の消防本部はまだあるのでしょうか?
救急車の大きな事故が起こり、横転したり、炎上したり、そんな事故も起こるようになりました。まだ辛うじて死人は出ていません。この状況、制度が変わらざる得なくなるきっかけには、誰かの犠牲が必要なのでしょうか?いつか来る終わりが来なければ良い、その前にどうにかならないだろうか…。
どうにかするアイデアも力も、そして時間も余裕も今の救急隊にはない。深夜の街、眠気を通り越して失神に近い意識が飛ぶ感覚、どうにか明日の朝、無事に家族の元に帰れられるようにしないと…。自分たちがいつか来るきっかけにならないようにしないと…。
ここをご覧の皆さんが勤務する消防本部ではこんな課題、問題を積極的に発信しているでしょうか?それとも消極的ですか?コメントをいただけると嬉しいです。
119番通報する前に1秒だけ考えてほしい、 大切な人がすぐ近くで倒れていないだろうか?今、本当に救急車が必要だろうか?と。
すべては救命のために
この記事に対するご意見・ご感想をお待ちしています。SNSでのコメントを頂けると嬉しいです。