住民のニーズに応えるということ

救命士のこぼれ話 「救急隊は人間愛を持って傷病者に接するべきである」 「時代の変化に的確に対応し、住民のニーズに応える行政サービスを行うべきである」 そういった事の積み重ねが住民からの信頼を得られることに繋がるのです。 当たり前の事ですが、当たり前の事ほど難しく、いつも何かの機会がある度に確認するこ […]

先立つ不孝は…

緊迫の現場 人命救助を生業とする消防官、そんな中でも出場件数、稼働時間がぶっちぎりの救急隊は生死に関わる事案も多く経験します。良くも悪くも人の死にすら慣れていく。 死に慣れるなんて不謹慎に感じるかもしれませんが、キラリと光る劇的な救命なんてひとかけら…、零れ落ちていく命の方が圧倒的に多いのです。 辛 […]

その辺りにいるはずなんだけど

溜息の現場 どの町に勤務しても、いつも救急隊を困らせる酔っ払い。歓楽街を管内に持つ救急隊はその頻度が高いです。傷病者が酔っ払いと言うだけでも十分困りものなのに、仲間が元気な酔っ払いだとさらに困った事案になることが多く、時に暴言や罵声を浴びることもあります。今回も仲間が要請をしたのですが…。 出場指令 […]

夫婦喧嘩の果てに

仰天の現場 仕事では仰天の現場に出かけていくことが多い救急隊ですが、プライベートは地味なものです。日曜日の夕方、家族との夕食、ありふれた平和な日常、サザエさんがやっている。ノリスケさんは喧嘩の仲裁名人、話に出てくる夫婦喧嘩は罵声と共に物が飛交う実にアニメらしいものでした。物が飛ぶ夫婦喧嘩か、そういえ […]

運転して徘徊、一晩中

仰天の現場 仰天してしまう現場に多々出会う救急隊、仰天とは、恐ろしいと感じる気持ちも含んでいたりして…。もう朝も近づいてきた深夜も深夜、消防署に出場指令が鳴り響きました。 出場指令 「救急出場、○町○丁目コンビニエンスストア、高齢の男性は頭部からの出血、通報は店員男性」 との指令に救急隊は出場しまし […]

どうにか年を越せそうだな

緊迫の現場 コンビニに代表される24時間356日営業のお店、年末もお正月もお店が営業していないから困ってしまうなんてことはあまりなくなりました。そんな便利な時代がやってくるずっと前から24時間365日営業と言えば、消防署です。 朝、大交替 「本年も1年ありがとうございました、良いお年をお過ごしくださ […]

とりあえず一服させてくんない?

溜息の現場 生涯に1度使うか使わないかの救急車、そんな救急車でのルールなんて、知らないのが当たり前です。しかし、郷に入らずんれば郷に従えです。従ってもらわなければならないルールがあります。 救急車には酸素ボンベが積載されており、車内での喫煙は危険があり禁煙車両です。喫煙者が適切に節度を持った喫煙が推 […]

眠れなくてね…

緊迫の現場 1分1秒を争う緊迫の現場において、相談している暇はありません。だから現場は封建的で隊長の命令が絶対です。その代わり隊長は現場でのすべての責任を背負うのです。頼りになる隊長はいつも堂々としていて、強くたくましい、だから隊員たちも危険な現場でも迷わず従うことができるのです。でも、弱いところが […]

女性救急救命士の活躍

救急救命士とは 消防官は屈強な男たち、そんなイメージがありませんか? 確かに消防署にはマッチョな男性たちがたくさん勤めていますが、女性も勤務しています。さらに交替制の24時間勤務に入り、災害現場で活躍する女性消防官もちっとも珍しくありません。 婦人警官は良く聞くけど、婦人消防官ってあまり聞かない気が […]

先生はどこ大だい?

溜息の現場 人の価値を決めるものとは何でしょうか?人間性、資産、経験、職業、資格、地位、階級?どれだけの人に愛されているか、どれだけの人から信頼されているか?様々な要素の中のひとつに学歴もあるのでしょうか? 出場指令 間もなく終電も終わってしまう深夜、消防署に出場指令が鳴り響きました。 「救急出場、 […]