プロトコール

救急救命士とは

活動や処置の根拠

病院前救護のプロトコールとは救急活動基準もしくは救急処置基準とも言われるものです。簡単に言えば救急隊員たちが従わなければならないルールのことです。

プロトコールの作成は地域メディカルコントロール協議会の重要な責務となっています。プロトコールは、傷病者に影響を与える行為に関してその手順を明文化したものであり、医学的に正しいことが証明されたものです。

傷病者に直接関係する処置などについて医学的根拠に基づく、いわば医師による指示書の意味合いも持っています。

救急の現場では救急隊員、救急救命士などが行う医療行為に対し、直接医師から指導や指示を受けることは困難な状態にあります。そのためあらかじめ必要な処置や行動を明確にしておくことが必要であり、プロトコールが求められるゆえんとなっています。

救急医療機関の分布や機能、道路条件、メディカルコントロールに関わる医師の状況など地域差がある可能性があるためプロトコールは、各地域のメディカルコントロール協議会に応じたものによって制定すればよいとされています。

プロトコールに基づく行動

救急隊員が傷病者に提供する医療の質を保つためには、救急隊員活動の内容を「標準化」することが大切です。

経験に則った活動だけに頼らず、医学的根拠に基づく一定の活動基準(プロトコール)をもつことにより、普遍性のある標準的なプレホスピタルケアが実践されることになります。

定められたプロトコールに従った救急活動を実践する限り、救急隊員活動の質は一定のレベルで保証される。医療機関と消防機関が同一のプロトコールを共用することは、両者間の救急医療連携を密にする。プロトコールは医師による指示書でもある。

プロトコールを遵守することは医師の包括的指示下にあることをも意味する。もっとも実際の救急活動において、プロトコールに合致しない事案に遭遇した際には、オンラインメディカルコントロールによる補完が行われなければなりません。

つまり救急隊の活動の担保、根拠であり、これにしがった活動をしている限り、救急隊員たちの身は消防組織により守られるべきものとなります。逆に救急隊員たちを縛るルールでもあり、逸脱すれば課せられるペナルティもある訳です。

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