時事ネタ
「サイレンは鳴らさずに来てほしい」との119番通報で消防が要望に応じられないと伝えると数時間後に男性患者は死亡 静岡・磐田市
2024年10月静岡県磐田市の中東遠消防指令センターで、「サイレンは鳴らさずに来てほしい」と119番通報を受け、出動を断ったところ、数時間後に男性が亡くなっていたことが分かりました。
中東遠消防指令センターによりますと、2024年10月50代の男性の体調が優れないとして家族から119番通報がありました。
その際、「サイレンは鳴らさずに来てほしい」「指定する病院へ向かってほしい」という要望があり、指令センターでは応じることができないことを伝えると、男性の家族は「様子を見る」として電話を切りました。
そのおよそ5時間後、「さっきより具合が悪くて動かない」と再び男性の家族から119番通報があり、男性を病院へ搬送しましたが、その後亡くなったということです。
中東遠消防指令センターでは一連の対応について、「問題はなかった」としています。
2025.7.29 静岡朝日テレビからの引用
2025年7月29日の静岡朝日テレビからの引用記事です。
「サイレンを止めて駆けつけて欲しい」は救急隊ならあるあるの現場です。救急車は緊急車両でサイレンを鳴らさず現場に向かうことはできません。
「別に緊急じゃない、だからサイレンは止めろ、近所迷惑になるだろう」とさらに要望を強い口調で訴える方もいるのですが、緊急でないのなら他の手段を使わないといけません。ただし、タクシーや寝台機能のある介護タクシーを使うと費用がかかります。
「救急車は行きは便利だけど、帰りも使えればさらに便利なのだけど」と言われたこともあります。救急車は緊急車両、住民の命を守るセーフティーネットです。利便性を追求するサービスとは異なります。
「サイレンは鳴らさずに来てほしい」に対して消防指令センターが対応できないと断ったのは法令の通りです。むしろ、今回だけは特別ですよとサイレンを止めて向かうことは公平性、法令遵守の観点からも問題となります。消防指令センターの問題はなかったは模範解答と言えるかもしれません。
このニュースを受けて全国各地の消防指令センターでより慎重に、より丁寧な聴取を、そんなきっかけに繋がるのかもしれません。ただ、何か課題があると腰が引けてしまうもので…明らかな不適切な要望に毅然とした態度は失わないで欲しいものです。無理難題が指令で現場に投げられるなんてことがありませんように…。
119番通報する前に1秒だけ考えてほしい、 大切な人がすぐ近くで倒れていないだろうか?今、本当に救急車が必要だろうか?と。
すべては救命のために
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