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溜息の現場

思わず溜息がこぼれてしまうガッカリするような救急現場…。救急車の不適切利用を考える機会にしたい。

あんたもオレみたいになるよ

溜息の現場 1年を通して救急隊を遠慮なく利用するホームレスたち、それでもやはり特に寒い季節に要請することが多いように感じます。寒い季節は、どうにかして入院し暖かいベッドと食事にありつきたい、だから入院できるところに連れて行け、そんなケースが増えるのです。 出場指令 早朝の消防署に出場指令が鳴り響きま […]

未成年だから許されないこと

溜息の現場 12月も後半になると忘年会の急性アルコール中毒がとても多くなります。これが管内に歓楽街を抱える救急隊ならなおさらです。 急性アルコール中毒のほとんどが一晩休めば治ってしまうようなものばかりです。そもそもさっきまでドンチャン騒ぎで飲んでいた人たち…、不眠不休で働いている救急隊たちよりずっと […]

病気じゃないから大丈夫です

溜息の現場 街はクリスマスムード一色、街のあちらこちらでイルミネーションが街を様々な色に染めて綺麗です。家族連れや恋人たちがとても楽しそう。歓楽街に行けばみんなほろ酔いでやっぱり楽しそう。 師走、特に夜間は大都市部の救急車が足りません。みんな出ずっぱりで出場しているからです。こんな時に命に関わる事故 […]

は?だったら他の病院に行く!

溜息の現場 「三重県松坂市の3基幹病院が、入院を要さないような救急搬送患者からも選定療養費を徴収する」と言うニュースが救急車有料化の賛否を呼び話題になっています。2016年からコンビニ受診の抑止のため大病院は、選定療養費を徴収することが義務化しています。 実はこの選定療養費を救急搬送患者からも徴収す […]

救急隊も真っ黒

溜息の現場 師走らしからぬ暖かい日差し、気持ち良い気候のこんな日でも救急車を呼ばなければならなくなるほど具合が悪い人はいる訳で… 出場指令 「救急隊出場、〇町〇丁目…▲駅北口路上、男性は脱力、腹痛、通報は本人から」 指令先の▲駅は隣接する消防署の担当区域、10分はかからず到着できる地域です。救急隊員 […]

これで救急車ではキリがないでしょ?

溜息の現場 不適切な救急利用に時にイライラしてしまう救急隊、怒りを感じる時だってあります。それは受け入れる側の医師や看護師も同じで、何でそんなことで救急車なの?そんな利用を許し続けている救急隊にも問題があるんじゃないの?そんな不満をぶつけられることだってあります。でもこの日は… 出場指令 夜も更けて […]

ふぅ、間に合った

溜息の現場 救急車は緊急事態の傷病者を一刻も早く病院に搬送することが使命です。だから緊急走行が許され、一般車両のドライバーたちは道を譲ってくれるのです。病院が遠ければ、医師引継ぎまでの時間は長くなる訳で、それは傷病者のリスクです。だから原則、医療機関は現場からの近くから順に選定します。 緊急事態の判 […]

は?知らねえよ!

溜息の現場 老人ホームで介護士が高齢者に暴行、そんな報道にコメンテーターがけしからんと怒りをあらわにしています。確かにけしからん、でもどんな背景があるのだろう?あの現場には、そんな背景のひとかけらがあったのだろうか? 出場指令 「救急出場、〇町〇丁目…路上、高齢男性は転倒し受傷、通報は通行人男性」 […]

あはは本当に来たよ…

溜息の現場 少子化、子どもを育てやすい町つくり、環境作り、サポート体制、新聞紙面やニュース番組などでも良く取り上げられている題材です。病気や怪我をしている大事なお子さんを迅速に医療機関に搬送する。救急隊も小さなお子さんを持つご両親の心強い支えでありたいものです。 出場指令 「救急出場、〇町〇丁目、〇 […]

私、今ここで死にますから

溜息の現場 救急活動が円滑に進まない大きな要因は選定です。受け入れ先が決まらなければ救急車は出発できません。選定困難に陥る要因は様々あって、それら理由が重なってしまう場合には特に…。 出場指令 「救急隊出場、○公園南入り口のベンチ、女性は手首を切り出血、なお自損の模様、警察官が活動中」 との指令に私 […]