甲賀広域消防本部 パワハラ認定でトップとナンバー2が懲戒処分

時事ネタ

甲賀広域消防本部 ワクチン接種めぐる対応で消防長ら停職処分

甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部が、新型コロナワクチンを接種しなかった職員をほかの職員と離れた場所で勤務させた問題で、消防本部はトップにあたる消防長と消防次長の2人を停職の懲戒処分にしました。

この問題は3年前、甲賀広域行政組合消防本部が新型コロナワクチンを接種しなかった職員をほかの職員から離れた場所で勤務させる対応をとり、職員がその後、退職したもので、今月(3月)、第三者委員会がハラスメント行為と認定し、消防本部に調査報告書を提出しています。


これを受けて消防本部の管理者を務める湖南市の生田邦夫市長などが28日に会見を開き、消防本部のトップにあたる60歳の消防長を停職3か月、ナンバーツーにあたる53歳の消防次長を停職6か月の懲戒処分にし、それぞれ2階級と3階級、降格させたことを発表しました。


消防本部によりますと、消防長は新型コロナの感染対策について不適切な判断をしたほか、自身も大声でどなり、ロッカーを蹴るなどの暴力行為があったとしています。


また、消防次長は調査の一環として行われたアンケートの際、「余計なことを書いたら職場にいられなくする」と脅したり、暴言や暴力行為を行ったりしたとしています。

消防長は28日付けで依願退職したということです。

生田市長は「つらい思いをして退職した職員には申し訳ない」と話していました。

2024.3.28 NHK WEBより引用



ハラスメントで消防長ら2人を懲戒処分、甲賀広域行政組合消防本部

甲賀広域行政組合の消防本部(滋賀県甲賀市)でハラスメントが蔓延(まんえん)していたとされる問題で、同組合は28日、幹部2人を同日付で懲戒処分としたと発表した。消防長(60)は停職3カ月・降任(部長級から課長級)、消防次長(53)は停職6カ月・降任(次長級から係長級)となった。消防長は依願退職した。

ハラスメント行為などを調べていた第三者委員会(委員長=新川達郎・同志社大名誉教授)の聞き取りで2人以外に名前が挙がった26人について、組合の職員懲戒審査委員会は引き続き処分を検討するという。

2024.3.29 朝日新聞デジタルより一部引用




甲賀市消防本部のパワハラ問題、第三者調査からの報告を受けてのトップとナンバー2の処分が決定したという記事です。

トップが2階級降格、3ヶ月停職→依願退職、ナンバー2が3階級降格、停職6ヶ月→…

トップは退職し新しいトップの下で組織改革を進めるのでしょう。ナンバー2が3階級降格し半年の停職、記事では退職とは書いていないので、半年後には係長となりやり直すことになるのでしょう。停職6ヶ月とは、事実上の退職勧告と理解している者が多いと思うのですがどうでしょうか?

6ヶ月後、猛反し生まれ変わった係長となり、変わっていく組織に尽力してくれれば良いのですが…。変わらざるを得ないきっかけの張本人に果たしてそれができるか、職員や市民からの厳しい目が向けられることでしょう。この人の部下はやりにくそうです…。

朝日新聞によると、この2人以外に名前が挙がった26人について引き続き処分を検討するとのこと…。まさにパワハラが蔓延していたと言って相応しい、記事を読む限りそんな風に感じてしまいます。

ここまではいかずとも、似たりよったりの組織運営、組織体質の消防本部はきっとあるのではないでしょうか?階級社会、トップダウン、上に行くほど襟を正さなければいけないと改めて感じさせてくれるニュースでした。


119番通報する前に1秒だけ考えてほしい、 大切な人がすぐ近くで倒れていないだろうか?今、本当に救急車が必要だろうか?と。
すべては救命のために
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