時事ネタ
がんや老衰などで終末期を迎えた高齢者らが蘇生措置を望まない意思をあらかじめ示していた場合、119番で到着した救急隊が、かかりつけ医などの指示で措置を中止できるとの方針を文書化する消防本部が増え、全国で少なくとも241に上ることが26日、日本臨床救急医学会の調査で分かった。回答の4割に当たる。
心臓マッサージなどを望まない本人の意思が書面や家族の話で明らかになった際、一定の条件下で中止を認める内容。「人生の最終段階」を迎えた人の意思を尊重する取り組みの広がりが示された。
同学会は2017年、中止する際の標準的な手順を盛り込んだ提言を発表。今回の調査によると、同様の方針を16年以前に文書化した消防本部は39だったが、17年以降は200と大幅に増えた(時期不明が2)。
調査は25年2~3月、全国720消防本部を対象に実施、570本部が回答。それによると、241本部(42%)が蘇生措置の中止を認める方針を策定済みだった。うち170本部が、中止に際してかかりつけ医によるオンライン指示を必須としていた。
2026.2.27 47news記事からの引用
2026年2月27日、47news記事からの引用です。
119番は命を助けるためのSOSコールです。救急隊は命を救うための緊急車両です。ところが、駆けつけてみると「蘇生処置なんてやめて欲しい」と言われてしまう。現場の救急隊は「人命を最優先にする使命」と「家族の要望」の板挟みになることあるのです。
記事では一定条件を満たした場合には蘇生処置を中止することができる要件を定め文章化する消防本部が増えていると伝えています。これは超高齢社会が進むにつれて、全国各地で同じ問題が噴出していることが要因でしょう。蘇生処置中止をプロトコールに記述する。これはつまり噴出している問題から救急隊を根拠を持って守らなければならないからとも言えるでしょう。
このサイトでもこの手の問題に関する記事を紹介しています。何でもかんでも救命なのかな?と言う記事では、100歳を超えるお年寄りを扱った際に家族からは蘇生処置を辞退されました。この時は特定行為を実施することなく、蘇生処置を継続し搬送しました。実質はお見取りのための搬送でした。
救急救命士の特定行為?やめて下さい!と言う記事では、家族の要望を聞き入れ蘇生処置を中止した救急隊について紹介しました。現場の家族からは感謝されたのですが、後日現場にいなかった家族から訴えてやるとクレームとなりました。2007年の記事で、実はこの手の問題は20年以上前から起こっていました。
ただ、超高齢社会が進むにつれて、この手の問題をはらんだ現場に出会う頻度は本当に増えたと感じています。救急隊が駆けつける現場は社会問題のるつぼです。この対策が問題解決に至るとは思えませんが、やっと現場を苦しめてきた答えのない問題に取り組み始める動きが出てきたことは歓迎です。
119番通報する前に1秒だけ考えてほしい、 大切な人がすぐ近くで倒れていないだろうか?今、本当に救急車が必要だろうか?と。
すべては救命のために
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