時事ネタ
福島県の相馬地方広域消防本部や管内消防署 複数の消防職員へパワハラか 第三者委員会設置し調査開始
福島県の相馬地方広域消防本部や管内の各消防署で、複数の消防職員に対するパワハラ行為の疑いがあることが7日、分かった。消防本部を管轄している相馬地方広域市町村圏組合が同日、第三者委員会を設置し、調査を開始した。
組合によると、11月に弁護士事務所からパワハラに関する情報が寄せられた。第三者委員会の委員は福島医大の安村誠司理事兼副学長と藤野美都子医療研究推進センター特任教授、ひいらぎ法律事務所の渡辺慎太郎弁護士が務める。
第三者委員会から組合への報告は数カ月かかる見込み。結果を受け、組合が公表や処分などを検討する。
消防本部は「調査に協力する」などとコメントした。
2023年12月8日 福島民報より引用
福島県相馬地方広域消防本部のパワハラに関する記事です。
「消防本部がパワハラで処分」こんな記事を目にすることの多いこと多いこと…。階級社会、上下関係、体育会系、体質的にパワハラの温床となる土台がそろっているからでしょうか?もちろんハラスメントは許されることではありません。
消防官は法を遵守することが求められる公務員です。ハラスメントの撲滅は、私が勤務する消防本部でもキーワードになっています。恥ずかしながら、私が勤務する消防本部でもかつてパワハラで処分された者がいます。
今回のこの記事でも、やはり注目するのは「第三者委員会を設置」です。ハラスメントの問題、職員の問題行動、交通事故など、組織には様々な問題が起こるものです。しかし、少なくとも私がいる職場では、これまでに第三者が入ったなど聞いたことがないのです。
内部調査で出てこなかった問題が、その後の第三者委員会の調査で次々と明るみとなり、企業存続も危うくなるほどの大きな問題に発展してしまった。そんなニュースを今年は何度見たことでしょうか?
誰もが知るあの芸能事務所は半世紀に渡る問題が噴出し、社名を変えて果たして再出発できるだろうか?
誰もが知るあの中古車会社はトップの支配構造が明るみになったが、トップが辞めれば再建できるのだろうか?
誰もが知る清く正しく美しいあの劇団が出した結論は、事実上の再調査に至っている…。
誰もが知るあの自動車会社は30年以上の不正が明らかになり、すべての車種の出荷が停止してしまっている…。
今年10月の新潟県柏崎市での消防職員の訓練中の死亡事故も今回の相馬地方広域消防本部のパワハラ問題も第三者調査が入っています。きっとこの時代の流れは止まらない。
厳正なる内部調査、その調査方法に信憑性はあるのか?内部の人間が内部の人間を調査して、本当に膿は出るのか?答え合わせはとっくに済んでしまっている気がするのです…。
昨年、全国の救急出場件数は過去最大を記録しました。今年はどうでしょうか?走り続ける救急車、交替なく働き続ける隊員たち、食事も休憩もない労働者、運転し続ける機関員…。
大丈夫…第三者も納得の組織統治、大丈夫…第三者も認める組織運営、大丈夫…第三者に指摘の隙など与えない安全体制、人命救助のプロ組織なのだから、本当に大丈夫…だよな?
119番通報する前に1秒だけ考えてほしい、 大切な人がすぐ近くで倒れていないだろうか?今、本当に救急車が必要だろうか?と。
すべては救命のために
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