救急隊員のコンビニ休憩しやすく

時事ネタ

救急出動の件数が増え過ぎて安全な救急活動が脅かされているとして、札幌市消防局は30日、救急隊員がコンビニエンスストアを休憩などに利用しやすくなるよう運用を拡大した。隊員のコンビニ利用には一部に否定的な意見もあるが、事態は切迫しており、担当者は「ご理解いただけるのであれば、ありがたいです」と切実だ。

同局救急課によると、運用拡大はコンビニ4社(セコマ、セブン―イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソン)の協力で実現した。救急車で出動中の隊員が、市内のコンビニ各店舗で飲食物を買ったりトイレを利用したりするほか、混雑していない時間帯には駐車場に最大30分程度停車し、車内で食事を含めた休憩を取れるようにする。

入店の際は十分な消毒をし、コンビニ駐車場で休憩する時には車内から「食事・水分補給 コンビニ利用中」との掲示物を示す。隊員の食事はこれまでは所属先や最寄りの消防庁舎のみで認められ、駐車場は対象外。買い物も時間帯を限るなど、利用条件は限定的だった。

運用拡大の理由は、救急出動件数の増加に伴う労務環境の悪化だ。市消防局では2022年に過去最多の11万5969件に上り、前年から1万8117件増えた。近年は増加傾向で、23年は10月30日までの速報値で9万7900件を超え、既に21年の1年間を上回る。猛暑での熱中症や、高齢者の急病が増えていることなどが要因だ。

1日当たりの過去最多の出動件数は今年8月25日の514件。救急隊35隊(31隊が24時間勤務)が日々勤務しているが、この日は単純計算で1隊が約15件対応したことになる。

出動が連続し、救急隊が庁舎に戻って小休憩する時間がないことは珍しくないという。救急課の担当者は「『昼食』が午後9時以降になることもある。疲労が蓄積し、安全な救急活動に支障が出る」と嘆き、運用拡大の意義を強調した。

コンビニで救急隊員の姿を見た市民らから「サボっている」などの苦情が寄せられたこともある。だが、水分補給や食事も含めた休憩確保は、隊員の適切な業務には不可欠で、結果的に市民の利益になることが見込まれる。勤務中のコンビニ利用は全国で徐々に広がっている。

2023年10月30日 毎日新聞記事より引用



札幌市消防局が救急隊のコンビニ休憩の拡大について理解を求めているとの記事です。この手の動きは全国の消防本部で広がりをみせています。当サイトでもずっと取り上げている通り、救急隊は時期によっては消防署に戻り休憩を取ることも、普通に食事を摂ることもできないことがしばしばです。

この記事で注目したいのは、1日当たりの過去最多の出動件数の日、単純計算で1隊が15件出場した計算になるというところです。平均で15件ということは、繁華街を抱えているような地域では20件近く、下手をするとそれ以上の出場を1隊で対応していたことになります。

私も1日16件の出場に対応したことがありましたが、記憶が飛んでしまうほどの疲れを感じていました。集中力は低下し、危険な状態であったと思います。

札幌市は北海道最大の政令都市ですから、この24時間勤務を交替なしでやっていることはないかと思いますが、仲間が病欠、弔辞、そんな日はあるはずです。どうしても1人で24時間、ほぼ休憩も食事もなしで戦わなければならない日があったのではないか?そんな風に想像してしまいます。

記事には、救急隊員のコンビニ休憩には一部否定的な意見があるとあります。このサイトをご覧の方には是非ともご理解をいただきたいと思います。本当に救急隊は24時間の内、20時間以上もの時間を交替することなく稼働し続けなければならない時があるのです。

せめて、せめて…食事をさせてください。自分自身をしっかり守らなければ住民を守ることはできないのです。私たちにも守らなけばならない家族がいます。労働者としての普通をお願いします。ただ、それだけのことなのです…。

119番通報する前に1秒だけ考えてほしい、 大切な人がすぐ近くで倒れていないだろうか?今、本当に救急車が必要だろうか?と。
すべては救命のために
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