TAG

高齢者

まるで綱渡りだよな…

緊迫の現場 定期的に話題になる救急隊の受け入れ先が決まらない問題、「たらい回し」「受入れ拒否」と言うキーワードで伝えられることが多いです。この状況の中で不利益を受けているのは患者さん、そして辛い思いをしているのは、緊急車両であるにも関わらず現場を出発できない救急隊…。この手の問題で特に深刻だと感じる […]

呼吸が止まり、脈拍が止まり…

緊迫の現場 緊迫の現場では1分1秒で命の駆け引きがあります。1秒でも早く搬送か?ここで1分を使ってでも処置を優先すべきなのか?救急隊はその知識、経験から数秒間でそれを判断します。今回のお話はまさに1分1秒を争う事案です。 出場指令 「救急隊、消防隊出場、⚪︎町⚪︎丁目…H方、男性は意識なし、通報は家 […]

切れてしまった鎖

緊迫の現場 年々増え続ける救急車の出場件数、全国各地の消防本部もあの手この手と増え続ける需要に応えるために様々な対策を打ってはいますが、救急車の稼働率が100%となってしまう事態や119番通報が繋がりづらくなってしまう事態まで起こり始めてきました。こんな状況の時、現場ではどんなことが起こるのでしょう […]

は?知らねえよ!

溜息の現場 老人ホームで介護士が高齢者に暴行、そんな報道にコメンテーターがけしからんと怒りをあらわにしています。確かにけしからん、でもどんな背景があるのだろう?あの現場には、そんな背景のひとかけらがあったのだろうか? 出場指令 「救急出場、〇町〇丁目…路上、高齢男性は転倒し受傷、通報は通行人男性」 […]

300万円くらいあるんですけど…

仰天の現場 消防官は住民の生命、身体、財産を守ることが仕事です。火災の現場では、人命救助が最優先、人命危険がないと確認できたら延焼防止、住民の財産を守ることも大切な使命です。 この順序は救急隊もまったく同じで、当然、人命が最優先、次に財産を守ること。傷病者の持ち物は?自宅に鍵はかけたか?火の元は大丈 […]

運転して徘徊、一晩中

仰天の現場 仰天してしまう現場に多々出会う救急隊、仰天とは、恐ろしいと感じる気持ちも含んでいたりして…。もう朝も近づいてきた深夜も深夜、消防署に出場指令が鳴り響きました。 出場指令 「救急出場、○町○丁目コンビニエンスストア、高齢の男性は頭部からの出血、通報は店員男性」 との指令に救急隊は出場しまし […]

ゴミ屋敷を超えて、止まる

仰天の現場 救急隊は想像を絶する非現実的な現場に出場することがあります。そんな非現実のひとつがゴミ屋敷と言って相応しい家です。傷病者が物に埋もれていて、どこにいるのか分からないなんてこともあります。私も救急隊員になるまでそんな家は本当に特殊で、非現実的な場所だと思っていたのですが、救急隊とっては珍し […]

本当に助けて良いんですか?

緊迫の救急現場 救急隊が判断する重要な項目のひとつに緊急度・重症度の判断があります。今にも呼吸も脈拍も止まってしまうかもしれない、既に心肺停止状態、そんな傷病者は3次医療機関へ早期に搬送する。救急救命士が活躍すべき現場なのですが、そんな現場も窮屈な時があって…。 出場指令 深夜の消防署に出場指令が鳴 […]

運転して徘徊一晩中

仰天の救急現場 高齢者ドライバーの事故が問題とされる今日、思えばそんな問題はずいぶん前からあったと思い出しました。 仰天してしまう現場に多々出会う私たち救急隊、この時は驚いてしまったしまったのはもちろん、恐ろしくなりました。私たち救急隊は昼夜を問わず、こんな人が走っているかも知れない公道を緊急走行し […]

最近、ボケてきちゃったみたいで

ケーススタディ 近年の救急出場件数の増大の原因のひとつに高齢化社会があります。人間年齢を重ねれば疾患のひとつやふたつを抱えるのは当たり前のこと。また、高齢者の場合、同じ病気であっても若い人より重症化することが多くなります。 統計にも表れていることですが、搬送人員に占める高齢者の割合が年々増えており、 […]