喧嘩をやめて~二人を止めて~

仰天の救急現場 救急隊の活動に対して好意的に応援してくれている住民の方がたくさんいる一方で、お前らなんて税金泥棒、ただ邪魔なだけだ、そんな言葉を浴びせてくる人もいます…。 私たちも人間で、一生懸命やっているのになんでそんな事を言われなくちゃいけないんだと思うこともありますが、この時は特に最悪…。まさ […]

女に手を挙げる男なんてのは

溜息の救急現場 これまでは男性ばかりであった職場にも、活躍する女性がどんどん増えてきました。そんな職場に消防署も含まれるのでしょう。まさに力仕事である災害現場に出場する女性も増えてきました。 私の勤務する消防署ではすでに女性の救急隊員は当たり前に活躍しており、さらに女性のポンプ隊員も活躍しています。 […]

インフルエンザのやせ型男性、実は…

ケーススタディ 救急車の適正利用が課題である大きな要因は、全国的にも年々増え続けている救急出場件数、その中でも安定して推移しているのは搬送者に占める軽症者の割合です。 軽傷とは入院の必要がないと判断される傷病者のこと。この割合はずっと50%程度で推移しています。10件の出場で5~6人はその日のうちに […]

最近のアルコール系現場はストロング系

仰天の救急現場 当サイトで数々紹介しているアルコールに関わるトラブルを抱えた人たちの話。アルコール中毒、アルコール依存症、酩酊などお酒を起因とした事案の数々、このような人たちに最近感じる傾向です。 出場指令 そろそろ正午になろうかと言う温かい日差しの中、消防署に出場指令が鳴り響きました。 「救急隊出 […]

続・慢性膵炎、病院に行く目的は?

ケーススタディ この記事は慢性膵炎、病院に行く目的は?の回答編になります。 Eさん「いや…この痛みをどうにかしてもらえればそれでいいんだ」隊長「それは…お薬を使ってほしいってことですか?」Eさん「ああ、ソセゴンを打ってくれればそれでいい」 やっぱりそういうことか…。ソセゴンは麻薬類似薬であるペンタゾ […]

慢性膵炎、病院に行く目的は?

ケーススタディ これまで様々な問題を抱える傷病者のお話を紹介してきました。医療機関のブラックリストに載るような問題を起こす人たち、院内での暴言や暴力、喫煙や飲酒などルールが守れない、治療費を払わないなどなど問題の内容も人それぞれです。 中でもやはり救急隊が関わる事が多いのはアルコールに関わる問題を抱 […]

続・最近ボケてきちゃったみていで

ケーススタディ この記事は最近、ボケてきちゃったみたいでの続編、回答編となります。 現場にあった様々なヒントを元に、隊長は直近の脳神経外科を選定を下命しました。70代の男性、ひと月ほど前の頭部打撲、歩行障害、まるで救急救命士国家試験の臨床問題にでも出そうな典型症例です。 医療機関到着 医師「なるほど […]

最近、ボケてきちゃったみたいで

ケーススタディ 近年の救急出場件数の増大の原因のひとつに高齢化社会があります。人間年齢を重ねれば疾患のひとつやふたつを抱えるのは当たり前のこと。また、高齢者の場合、同じ病気であっても若い人より重症化することが多くなります。 統計にも表れていることですが、搬送人員に占める高齢者の割合が年々増えており、 […]

最後の言葉

緊迫の救急現場 いつかの帰署途上 隊長「 この前の隊長会議、新人のSは呑み込みが悪いって話になってな」機関員「Sくん?そんな感じはしないけどな」隊長「ポンプ隊長の指導が甘いからだって、厳しさがないと部下は育たないって言うわけよ、で、オレは言ったんだよ、そればっかりじゃ今の若い子たちには合わないって」 […]

運転して徘徊一晩中

仰天の救急現場 高齢者ドライバーの事故が問題とされる今日、思えばそんな問題はずいぶん前からあったと思い出しました。 仰天してしまう現場に多々出会う私たち救急隊、この時は驚いてしまったしまったのはもちろん、恐ろしくなりました。私たち救急隊は昼夜を問わず、こんな人が走っているかも知れない公道を緊急走行し […]